ーーー引っ越しの理由②の続きーーー
ある日は、仕事から帰ってくると、なんか違和感。なんだろう。なんか気持ち悪い。気のせい？風邪かな？
そんな日が何回かあった。後日理由が判明する。
ある日は、ジャイアンに「家に他人を勝手にあげて‼」と言われる。私の彼氏を家にあげたこと、宿泊したことが気に食わないらしい。
何人もの弁護士先生に相談したが、母の生前から母と同居していた私が、誰を家にあげようと、だれを泊めようとも問題ないと言われた。しかし、ジャイアンに通じるはずがない。
そもそも、他人って……。彼はジャイアンとも面識はあるし、付き合って10年超。母と３人で出掛けることも何度もあったし、私の実家に母の許可を得て宿泊することもあった。母の葬儀の時には、参列者の運搬に車をだしてもくれている。むしろ、ジャイアンたちやその家族より、私の母を思い、母をいたわってくれていた。今まで母に、母のために、何もしてこなかった人間に、他人とか言われる筋合いはない。私の彼であり、すでに母の友人なのだから。
血が繋がっていない、という意味なら他人かもしれないが……。くだらない。
さらに
「宿泊させてないとは、言わせない。証拠はあるんだから。干してある洗濯物やたたんである洋服、なによりパンツが変わっていた。写真にも撮ってあるからね‼」と。
あ～だからか。家に帰った時に違和感、気持ち悪さを覚える日があったが、これが原因か。別に泊めたことを隠すつもりもない。精神的に疲れて食事もまともに取れない私を気遣ってお弁当やスイーツを買ってきてくれる彼。私の体調がすこぶる悪い日なんかは、猫ちゃんもいるし、泊まって助けてくれていた。
このジャイアン②、なんて気持ち悪い人間だろう。こんなのと姉妹だったとは。早く断捨離したい。
母の一周忌の出来事も重なり、身の危険を感じる。いつ来るか、何を言われるかわからない不安から家は寛げない空間になりはて、精神を蝕む。母の死や度重なる嫌がらせで、体重も激減。私の心の不安定を感じ取ってか、猫ちゃんもなんだか落ち着かない。何よりジャイアンは大きい声で喚くから、猫ちゃんが怖がる。いつ、何を盗まれるかもわからない。仕事中も家が猫ちゃんが心配で落ち着かない。
だから、引っ越しを決めた。
母の生前から同居していた私は、相続が決まるまでは住んでいられる権利はあったが、ジャイアンには常識や一般論は通じない。
だから、引っ越しした。
高齢の猫ちゃんを連れての引っ越しは勇気がいったけど、大丈夫だった。猫は家につく、というけど、うちの猫ちゃんは人についてた(笑)
私が寛げるようになったせいか、猫ちゃんも母と生活していた時のように寛いでくれてる。
思うところは山ほどあるが、引っ越ししてよかったんだと思う。
ご飯が食べられるようになって、眠れるようになった。
何より猫ちゃんが、のんびりできるようになったのだから。
